チェンマイ

チェンマイで地元民に混ざって、イーペン祭りを楽しんできました

2020年8月25日

空高く飛んでいくたくさんのランタン。

タイ・チェンマイで11月の満月に開かれるイーペン祭りです。

このイーペン祭りは日本人に有名な2大フェスティバルがあって、毎年チケットの争奪戦が繰り広げられるほど。

塔の上のラプンツェルのモデルにもなっていて、毎年たくさんの人が訪れます。

しかし、実際には特別な会場まで行かなくてもチェンマイ市内だけで十分に楽しめます。

今回はお祭り時期の市内の様子と、チケットなしでも楽しめるおすすめスポットをまとめてご紹介します。

11月のチェンマイの様子

この時期はタイの観光のベストシーズン。

ランタンを空高く飛ばす「イーペン(コムローイ)祭り」と、灯篭を川に流す「ロイ・クラトン祭り」が、チェンマイだけでなくタイ中の至る所で開催されます。

イーペン祭りがはじまる1〜2日前からチェンマイの街にどんどん増える人、人、人。

元々「デジタルノマドの首都」と呼ばれるくらいバックパッカーやノマドの欧米人が多い場所ですが、祭りの前後は特に日本人が多い印象でした。

そんな中で特に観光客が殺到するのが、チェンマイの二大イーペン祭り会場。

近年、規模が大きくなりすぎて落ちたランタンによる火災が危険視されていています。

祭り自体は完全に観光客のためのもの。チケットもここぞとばかりに高騰しているので、地元の人は行きません。

人気のあるツアーなので警察が取り締まることもできず、責任の所在が曖昧なまま規模がどんどん大きくなっていると地元紙に書かれていました。

チェンマイ市内でのロイクラトン祭りの楽しみ方

日本からチェンマイを初めて訪れる人は会場に行かないとランタンや灯籠が見られないと思われがちですが、「コムローイ」も「ロイ・クラトン」もチェンマイ市内のあちこちで十分満喫することができます。

チェンマイ市内の街中からみたランタン

旧市街〜周辺の至る所でこんな光景が見られます。

またピン川の橋の上からは花を飾ったロイ・クラトンがたくさん流れていき、夜はゆったり灯篭が流れる景色がみられます。

この時期は街中がお祭りムードなので、わざわざフェスティバル会場にいかなくても様々なイベントが開催されているんです。

ここからはチェンマイの街中でお祭りを楽しめるおすすめスポットをいくつかご紹介します。

①寺院のライトアップを観る

ラーンナー王朝の中心であったチェンマイは、タイの古都であり日本でいう京都のような場所と称されます。

旧市街内にあるたくさんの寺院ではそれぞれに飾りが施され、ライトアップされています。

地元の人におすすめされた寺院は以下の3つ。

  • ワットロックモーリー
  • ワットプラシン
  • ワットジェットリン

旧市街は端から端まで1.6km(歩いて30分)の距離ですので、1〜2時間でまわれます。

また個人的におすすめなのがワットシースパン(Wat Sri Suphan)

銀色の寺院が幻想的で、この辺りは土曜日に夜市も開かれるエリアです。

②ターペー門でライブイベントに参加する

旧市街のターペー門にはイベント会場が設営されていて、大きな飾りや音楽で盛り上がっています。

門沿いはたくさんのキャンドルでライトアップされていて、幻想的な雰囲気が楽しめます。

③大通りの縁日を楽しむ

旧市街からピン川までの大通りは、たくさんの屋台がでています。

豚の串焼き、魚のすり身を揚げた串(トートマンプラー)、パッタイなどの定番タイ料理も。

ワロロット市場〜ピン川の周辺は特にたくさんの屋台で賑わっていて、縁日のような雰囲気です。

ピン川でロイクラトンを流したり、ランタンを上げたい人はこの辺りで購入することもできます。

④ピン川のほとりでランタンをあげる or ロイクラトンを流す

ピン川のほとりではたくさんのランタンが上げられ、ロイクラトンが流されています。

イーペン二大祭りの会場では一斉にあげますが、ここでは自分たちのタイミングで思い思いに上げたり流したりしているので、まるで天の川のように途切れることなくランタンが流れていきます。

ランタンは1日目がメインで、2日目は規制がかかるのかほとんど上がりません。

午後5時頃から屋台がぼちぼちと始まり、暗くなる6時以降が本番。

午後7〜10時くらいの間が一番楽しめます。

街中では個人で使うとは思えない大きさの花火が上がり、爆竹の音が大量にこだまします。

夜遅くまで騒がしいので、トラブルに巻き込まれないように気をつけてくださいね。

私は部屋の中からランタンが見えたらいいな程度の気持ちで、ピン川の近くに宿をとりました。

部屋の窓から、そして屋上から登って行くランタンが綺麗に見えて、ヨガで知り合った地元の人たちと一緒に眺めていました。

家の前の路地裏では地元の人たちが花火やBBQを楽しんでいて、まるで日本のお盆のような風景。

わざわざフェスティバルにいかなくても十分素敵な体験ができました。

おわりに

現在二大会場で開かれているイーペン祭は、完全に観光客のためのイベントです。

観光があって経済が潤うという側面は重々承知ですが、私は「飛ばしたランタンが近郊の農家の納屋に火をつけた」「ピン川がゴミで埋まった」というニュースを聞いてから行く気がなくなってしまいました。

京都でも問題になっているように、オーバーツーリズムに拍車をかける行動をわざわざする必要はないと感じます。

それよりも地元の人たちがこのお祭り中どんなことをしているのかの方が気になりますし。

インスタ映えスポットもお気に入りの観光地も、自分が出会った先にみつける方が楽しいです。

この時期のチェンマイは旧市街とピン側のほとりを歩いてみるだけでも十分に楽しめますし、あえて地元の方しかいないような郊外の寺院に行ってみるのもおすすめです。

チェンマイのお祭りだけじゃない魅力をいろんな人に知ってもらえたらなと思います。

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