イスタンブール市内はとても公共交通機関が充実しています。
嬉しいのは、そのどれもが日本と比べて安いこと。
バスなら一回30円〜、ボスポラス海峡を挟んで運行している高速列車でも一回80円ほどで乗ることができます。
今回はイスタンブール市内で移動するときに便利な、主要な交通手段をご紹介します。
乗り方について
まずは各交通手段の支払い方法です。
基本的に現金は使えず、イスタンブールカード(Suicaみたいな交通ICカード)のみになります。
旅行者はまず券売機のようなイスタンブールカードの機械で購入→チャージして使用します。このときチャージにクレジットカードは使えないのでご注意ください。
続いて乗り方です。
イスタンブールは日本のように距離に応じて値段が上がるということがありません。すべて一律料金です。
そのため乗るときに1回払って、降りるときはそのままICカードをタッチせずに出ていくことができます。
これらはどの交通機関でも共通していて、例外なのはドルムシュという乗合バスのみ。なお料金は2021年3月時点のレートです。
フェリー(船)
フェリーは、ボスポラス海峡を挟んでヨーロッパ側とアジア側に大きく別れているイスタンブールでは必須の乗り物です。
以下の主要エリアを結んでいて1回50円ほど、片道20分〜25分が目安です。
左がヨーロッパ側、右がアジア側の港。
- カラキョイ(or エミノニュ)↔︎ユスキュダル
- カラキョイ(or エミノニュ)↔︎カドュキョイ
- ベシクタシュ↔︎カドュキョイ
- ベシクタシュ↔︎ユスキュダル
観光客はもちろん、連絡船として地元の人も日々使用しています。
観光としておすすめの路線は「ベシクタシュ↔︎カドュキョイ」を結ぶ船。ユスキュダル港手前にある『乙女の塔』を海側から間近で観ることができます。
各路線は乗り場が異なるので、GoogleMapの案内に従って港にいきましょう。出発前にはスタッフが大きな声で「カドュキョイ!カドュキョイ!」と行き先を叫んでいるのであまり心配する必要はありません。
普通の船と違って1時間に何本もでているので、いつ行ってもすぐに乗ることができます。
バス
市内移動にいちばん利用しやすいのがバスです。料金は2.5〜4TL(約30〜53円)ほど。
一律料金なので降りるときにカードをタッチする必要はありません。
バスは乗りたい路線がきたら手を上げて運転手にアピールします。手を上げないと止まってくれません。
前から乗ってカードで支払い、降りるときはボタンを押して後ろのドアから降ります。
(たまに前から降りている人もいるけど、乗ってくる人がいると迷惑になるので後ろからがおすすめ。)
バスは運転がかなり荒い上に、人が乗った直後に平気で発車します。なんなら乗ろうとしている人を置き去りにする勢いです。
気遣いはまったくないので、初めての人は周りの人の様子をみながら挑戦してみてください。
電車(Marmary/マルマライ)
Marmary(マルマライ)は、ボスポラス海峡を横断する海底鉄道トンネルを通る高速列車の名前です。
かつてフェリーしかなかったヨーロッパ側とアジア側を行き来する手段として活用されています。
料金は一律6TL(約80円)、フェリーやバスよりは高いですが距離と速さを考えるとお得です。
フェリー移動に疲れたら気軽に利用してみてください。イスタンブール郊外までもあっという間に行くことができます。
トラム
観光地が集まる旧市街や新市街のメインであるイスティクラル通り、アジア側のMODAで利用できます。
入口と出口が一方通行であることが多く、出口サイドからは入れないので注意を。
イスタンブールの街並みを楽しみたい観光の一環としておすすめです。
タクシー
タクシーはとにかく多いので、どこでも捕まえられます。
ただし英語が通じないので、トルコ語で地図をみせたり、有名なランドマークを指定しましょう。
金額もトルコ語でしか言われないので、電卓などに打ち込んでもらいます。
アジア側とヨーロッパ側を移動したい人は、橋を渡ると高速料金が追加取られます。
参考までに、タクシム広場からカドュキョイのMODAまでの値段は正規でおよそ80TL(1070円)です。
最初はぼったくりを警戒していましたが、トルコは意外にもぼったくりがありません。向こうから「タクシー?」と声をかけてくる人に捕まらなければ心配いりません。
乗合バス(ドルムシュ)
トルコには東南アジアでよくみかけるような乗合バスがあります。
上記の写真のようなバンに6〜10人くらいが乗れて、フロントのガラスに行き先が書かれた紙が置かれています。
アジア側からヨーロッパ側にいく時、フェリーや電車の駅を探すよりも簡単に行き来できます。
しかし、タクシー以上にトルコ語しか通じないので上級者向け。
支払いは現金のみ。一応前払い制なのですが、始発以外のバス停から乗車するときは降りるときに払ったり、人伝いに運転手さんに渡したりするのでやはりコミュニケーションが必要です。
シェアスクーター
トルコで普及しているレンタルスクーターは「Marti」という緑色のキックボードです。
バスの時間がGoogle検索とまったく違うトルコではとても便利。
待ってもバスがこないとき、ちょっとした距離を移動したい時なんかはこちらの方が早いです。
ただしイスタンブール市内は車の運伝がとても荒いので、車道を走るときは注意してください。
詳しい使い方はこちらで解説しています☞トルコで使える電動スクーターアプリ「Marti」の使い方は?
最後までご覧いただき、ありがとうございました。